野菜って甘くておいしいね
島根県学校栄養士会 前会長 宮岡愛子
NHKスペシャル「好きなものだけ食べたい」(6月4日放送)はとてもショッキングな内容でした。
家庭での食事は大きく変わってきています。
日ごろ給食で子どもたちと接していて、ここ数年大きく変わってきたと感じていることの一つに、
野菜を食べない子、食べなくても平気と言う子がふえてきたということです。
好きなものを好きなだけ食べて時間が来たら片付ける。
少しでもとすすめてもほとんど減りません。
ある学級で食に関する指導を担任とT.Tで実施する機会がありました。
家庭の実態にあわせ、摂りにくいときは子どもが自分で簡単なものでも作って食べられるような生きる力をつけたい。
担任と日ごろそんな話をしています。
授業の導入で子どもたちにその日の朝食の様子を聞くと、ほとんどの子どもがおにぎりだけ、
パンだけで主菜もなく野菜も食べてないと答えました。
バランスのとれた食事について学習したあと、「野菜のおやつ」を実際につくって食べましょうという流れです。
実際に旬のじゃがいも、たまねぎ、にんじんの皮をむいて適当な大きさに切り、皿に盛り、
すこし水を足しラップをかけてレンジでチン、とっても簡単な料理です。
火傷しないように注意してラップをはずし、これに塩こしょうかドレッシングを好みでかけて食べました。
野菜が苦手な子どもが「おいしい、おいしい、おかわり、おかわり」の大合唱。
さらに「これならあきないね。野菜のおやつこんど家でも作ってみる」と何度も言っていました。
野菜のおいしさに、子どもたちの食べっぷりに、そして野菜のおやつと命名した担任のセンスに感動した授業でした。
食育基本法が制定され食育推進基本計画も発表されました。
栄養教諭制度もスタートしています。
学校における指導体制の要として、栄養教諭が中核になり食育を進めていくことが求められています。
島根県においても多くの栄養教諭が任用されることを願っています。
私たちの一つ一つの小さな実践の積み重ねが大きな力になり、学校における食育の効果も確実にあらわれてくるものと
信じています。
2006.7.5
