しまねの農林水産物
ぶどう
種なしぶどうとして親しまれているデラウェアは、島根県の代表作物です。
島根県のぶどう栽培
島根県におけるぶどう栽培は、江戸時代に現在の浜田市に「甲州」というぶどうの苗木を入れたことから始まります。
明治時代までは家庭用の果物でしたが、次第に商品作物としての栽培が増え、大正時代以降には益田市や大社町でも栽培されるようになりました。
戦後には「甲州」にかわって、デラウェアの植栽が急速に進み、昭和30年代には水田農業からの転換もあり急激に耕作面積が拡大しました。
4月から6月の山陰は、日照時間が全国的にも多い地区ということがあり、ぶどうの栽培に適しています。
しかし、もともと雨の少ない、中央アジアやアメリカの生まれのぶどうは雨を嫌うため、ハウスでの栽培が行われています。
デラウェアは4月中旬〜8月下旬にかけて出荷されます。
デラウェアは、前年の11月に休眠中のぶどうの芽を眠りから起こし、12月から順次ハウスにビニールを掛け、温風加温器やストーブで暖めることで4月から出荷を可能にしました。
デラウェア
種なしぶどうの代表であるデラウェアですが、最初から種がないわけではありません。
デラウェアは種なしにするために「ジベレリン」という植物ホルモンを利用しています。
ジベレリン処理は2回行われ、1回目は種をなくすため、2回目は果実を大きくするためです。
「デラウェア」というぶどうは、もともと、300粒前後の粒がありますが、1粒1粒の粒を大きくするため、100〜150粒まで摘粒(てきりゅう)しています。
新鮮なぶどうは、
@軸が緑色であること(古いものは茶色に枯れています)
A粒に白い粉が多くついていること
の2つのポイントで見分けられます。
白い粉は、ぶどうが粒を病害や乾燥から保護するために分泌する蝋質物の果粉ですので、多いものほど新鮮です。
デラウェアは糖度は20度に達し、果物の中でもトップクラスの甘さを誇ります。
デラウェアには多くの「レスベラトロール」という成分が含まれています。
「レスベラトロール」とはポリフェノール物質で、ぶどうの葉や果皮の部分で生産され、病害進入を防ぐ役割を担っています。
これが人間の体内では悪玉コレステロールを減らし、血管の炎症や血栓の形成を抑えるのに役立つといわれています。