しまねの農林水産物
いちご
いちごについて
いちごはバラ科の植物です。
いちごは丈が低く多年草の植物であり、長い柄の先に3枚の小葉がつき、5〜6月頃に花びらが5枚ある白い花が咲きます。
この花が落ちて1カ月くらいで果実が熟すのですが、いつもみなさんが食べている、赤くて甘みのある太った部分は果実ではないのです。
本当の果実は表面にある黒いつぶつぶなのです。
あのつぶつぶひとつひとつがすべていちごの果実です。
いちごの歴史
いちごの野生種の歴史は古く、すでに石器時代には採取され食べられていたとのこと。
ヨーロッパの遺跡から種子が出土しています。
また果実以外にも茎葉や根が薬用として利用されていたという古い記録も残されています。
この野生のいちごが栽培種として生まれ変わったのは、歴史をずっとさかのぼった18世紀、オランダでのことでした。
北アメリカの東部を原産地とする「フラガリア・バージニアナ」と、南アメリカのチリを原産地とする「フラガリア・チロエンシス」とが交雑され、栽培に適した種間雑種が誕生したのです。
このように、今わたしたちが食べているいちごのルーツオランダにあるのです。
ところで、いちごが日本に伝えられたのは1830年、江戸末期の頃です。
当時唯一の開港地であった長崎へ、オランダから輸入されました。
しかしその栽培は定着せず、日本でいちごの栽培が一般化し始めたのは1900年に入ってからのことです。
今ではさまざまな品種のいちごが、わたしたちの食卓を飾っていますが、日本での栽培の歴史はまだわずか100年というのは、ちょっと意外なような気がしませんか。
苺の栄養
いちごは、ビタミンCをふんだんにふくんでいる食品としても知られています。
普通1日に必要なビタミンCは50mgといわれています。
いちご1個にふくまれるビタミンCはレモンの約半分、10mg前後ですから、5粒食べると必要なビタミンCが補給できるわけです。
レモンでこの栄養素を補給する場合には2.5個が必要になることを考えると、いちごは無理なくビタミンCを補給できる食品といえるでしょう。