しまねの農林水産物
麦
麦とは
イネ科の作物で、世界で古くから栽培されていた作物のひとつ。
穂の形によって六条種と二条種があり、六条種は西アジア地域原産で中国・朝鮮をへて2〜3世紀に渡来、二条種は西南アジア地域原産で、明治時代に欧米から渡来した。
二条種は大粒で主にビールに使われ、別名ビール麦と呼ばれている。
日本で古くから米に次ぐ主食として粥にしたり米とともに炊いて食べたり、麦味噌、麦こがし、麦茶、麦焼酎などの食用に利用してきたのは、小粒な六条麦。
夏の飲料として欠かせない麦茶は、緑茶以前から飲まれていたと言われ、江戸末期には「麦湯店」もでき、明治の頃まで東京の下町には残っていたという。
六条麦はグルテンがほとんどないので、粘り気がなく、小麦のように麺やパンには利用でない。
小麦の歴史
紀元前7000年にチグリス、ユーフラテス川流域で農耕文明がおこった時の最初の栽培穀物。
米、トウモロコシと共に三大穀物の一つ。
小麦は大麦に対する"小さい麦"という意味ではなく、古くからある麦という意味(古麦)という説、粉として使う麦(粉麦)という意味だという説などがありますが、 本当の所はよく分かっていない。
日本では奈良時代から小麦を粉にして食材にするようになった。
江戸時代には小麦栽培も普及し、都市部においては水車による製粉業が成立。農村部にもひき臼が行き渡って、 ようやく小麦粉が食材として手軽に利用できるようになった。
小麦の種類
小麦の分類には、植物学的な分類と収穫時期による分類がある。
植物学的には色々な種類がありますが、流通している小麦の90%はパンコムギ(普通小麦)。
残りの10%はマカロニ、スパゲティー用のデュラムコムギ。
収穫時期では春小麦(硬質でグルテンの含有量が多い。強力粉の原料)と冬小麦に大別できる。
さらに"小麦粉"の分類には、
A)グルテン含有量による[強力粉][中力粉][薄力粉]という分類と
B)精製度(ふすまの混入度)による[特等][1〜3等][末等(工業用)]
という分類がある。
お米と小麦
[長所]
・雨の少ない乾燥地帯でも育てやすい。
・日本で栽培した場合、冬にまく小麦は6月には収穫できるので夏の水不足、台風などの影響を受けにくい。
・小麦粉はグルテンの採用でノビがあり麺状に加工しやすい。
[短所]
・反対に梅雨時の長雨に弱い。
・外皮が強く胚乳(中身)がもろいので、米のように粒としては利用しずらい。粉にして利用するが製粉の手間が大変。