宍道湖七珍

島根県の東北部に位置する宍道湖は、淡水と海水が混ざりあう汽水湖です。

海水の混じり方は季節ごとの異なり、豊富な魚介類をはぐくんできました。

その中から特に7種類を選ぶことは困難だったそうです。

選ばれた七珍は「スズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、シラウオ、コイ、シジミ」。

おぼえ方は「スモウアシコシ」です。

スズキは海の魚ですが、宍道湖には春から秋にかけて入ってきます。

セイゴ、チュウハン、スズキと成長によって名前が変わる出世魚。

和紙に一匹丸ごと包み込んで蒸し焼きにする「奉書焼き」は不昧公が好んだ松江の名物料理です。

『古事記』では、国譲りの和議が成立した際に、酒宴で供されたとされる古式ゆかしい魚でもあります。

クルマエビの仲間で、正式名称はヨシエビ。

宍道湖より中海でよく採れます。

旬は秋で、背わたが少なく殻が薄いことから丸ごと食べることができます。

宍道湖のウナギは身が締まっていて歯ごたえがあるので、蒲焼きに最適といわれています。

親魚は秋に産卵のため、海に下り、1月から3月に外海から幼魚が入ってきて、宍道湖で成長します。

夜行性。

旬は夏。

ワカサギのことを島根では「アマサギ」と呼びます。

体は細長くてやや側扁し、脂びれがある。背面は淡青色、腹面は銀白色。

宍道湖はワカサギの南限で、1月から3月にかけての産卵期が旬です。

2枚貝で、貝殻は三角形、殻表は多くは黒色で輪脈があります。

宍道湖はしじみの漁獲高が全国一。

淡水にすむマシジミ、海水のまじる河口近くにすむヤマトシジミ、琵琶湖水系にすむセタシジミがあり、宍道湖で採れるのはヤマトシジミが主。

一年を通して食べられますが、しじみの旬は春です。

肝臓によいということで注目を集めています。

コイは淡水魚ですが、宍道湖は比較的塩分が薄いのでコイもよく採れます。

端午の節句の歌『こいのぼり』にでてくる「まごい(真鯉)」は種本来の色彩(黒)とうろこをもっているコイのことで、食用にされる。

緋鯉は改良された鑑賞用品種のこと。錦鯉のもとになっている。

イを細く切り、塩ゆでした腹子(卵巣)と和えて煎り酒というタレで食す"鯉の糸造り"は代表的な郷土料理。

全長約10センチ。鮮度の良いものは氷のように透き通っています。

冬の宍道湖名物で、生や酢の物、吸い物にして食べられます。

女性の白く細い指にたとえられることも。

シロウオとは別種なので注意。